神楽門前湯治村 広島県安芸郡高田市美土里町本郷4627

神楽公演スケジュール

神楽のはじまり

神楽とは、神座(かむくら)に神を招き、神の力を招き鎮めることによって、生命力を高めようとする儀式、神と人とが共に享楽することによって神の力を得ようとする神人和楽の神事です。 その起源は、紀記説話のなかの「天岩戸伝説」にまで遡るともいわれます。「天岩戸伝説」とは、太陽の女神天照大神が天の岩戸の中に籠ってしまわれたとき、これを引き出すべく神々が協議して、天鈿女命が岩戸の前で乱舞しましたが、これが余りに滑稽だったので、外の神々は大騒ぎとなり、不審に思った天照大神が岩戸をそっと開けたところ、その時とばかり手力男命が岩戸をこじあけて、女神を外に連れ出したというあの有名な神話ですが、この天鈿女命がおこなった乱舞こそ、神楽の起源だというのです。すなわち、一年のうちで最も太陽の力が弱まる時期に、その太陽の再来と生命の再生を願って神威を招き迎え、生命力の強化を祈願した鎮魂の儀式が、神楽の起源です。

美土里町の神楽

全国各地に、さまざまな形の神楽が伝えられているなかで、美土里町の神楽は、出雲流神楽(神の降臨を願うのに必要な儀式的な手続きを神楽に仕立てた「儀式舞」と、降臨を願った神を慰めるために神の威徳を褒めたたえる内容を劇化した「能舞」からなる)が石見神楽を経て、江戸期にこの地域に伝えられたと考えられます。また、その過程で、九州の八幡系の神楽や高千穂神楽・備中神楽、さらに中国山地一帯に古くから伝わる農民信仰などの影響を受けて、現在の形態になったといわれています。その特徴は、演劇性が強いという点で、極めて大衆的でのびのびした民俗芸能に発展しました。現在では十三の神楽団が残り共にその技を磨いています。美土里町では、この大衆化が、人々の神社・神に対する信仰心を繋ぎ止め、自然や神の脅威・恩恵に対する先人の心を今に止める大きな役割を果たしているといえます。美土里町の神楽には、劇化の進展のなかにも、神人和楽という神楽の原形が息づいているのです。

神楽と人々の暮らし

神楽は、米の収穫期にあわせた自然や神に対する感謝の祭りであると同時に、人々にとっては年に一度のハレの舞台でもありました。一年の苦労から開放されて、ともに生きる喜びをわかちあう祭りでもあったのです。 また、氏神社を中心に神楽団を組み、神職ではなく氏子自身が神楽を舞う美土里地域の神楽の形態は、その集団内の連帯と共同意識を高める役割も担っていました。美土里町では、いまでもこの氏神社を中心とした共同社会が、神楽を軸に根づいており、人間らしい助け合いを可能にする社会の基礎を形づくっているのです。

神楽ドーム5大神楽大会

(1)神楽グランプリ受賞記念特別公演
前年度ひろしま神楽グランプリの受賞団による記念公演

3月最終日曜日
有料/全席自由席/割引前売券発売

(2)さつき選抜 神楽競演大会
毎年春恒例。選抜された優秀神楽団のみによる競演大会

5月最終土曜日
有料/全席指定席/前売発売

(3)美土里こども神楽発表大会
町内のこども神楽団が日頃の練習成果を発表する大会

毎年 敬老の日
無料/会場にてチャリティ募金

(4)美土里神楽発表大会
美土里13神楽団のみが結集して日頃の活動成果を披露

9月最終土曜日
有料/全席指定席/前売発売

(5)ひろしま神楽グランプリ
1年間の各地域の大会で優勝した神楽団のみが参加を許されるチャンピオン大会言わば神楽の甲子園

11月第4土曜日
有料/全席指定席/前売発売

※ 開催日は、年により変更になる場合があります。
※ (2)(4)(5)の大会の、指定席は、桝席とイス席があります。





美土里 十三神楽団

美土里町では、現在でも、地区の氏神社ごとに神楽団が編成されており、各社の例祭はこの神楽団を中心にして氏子たちが総出でおこないます。周辺町村と比べても際立っている十三神楽団という数は、美土里町でいまなお昔ながらの地域社会が機能していることを物語っています。

横田神楽団

横田神楽団の歴史は古く、江戸時代の終わり頃には神楽を奉納していました。明治〜昭和のなかばまでは、盛んに活動していましたが、昭和37〜38年頃、団員不足から一時期中断していました。しかし、昭和39年に再結成されてからは、再び盛んになり現在は町内でも有数の神楽団として、活発な活動を続けています。
◎横田八幡神社 / 祭9月第三土曜日
◎竜王社 / 祭11月第一土曜日

中北神楽団

中北神楽団の神楽は、かなり古くから行なわれていたようですが、以前は地域の祭りの際に、日吉神楽団の前身である山田組舞子連と一緒になって地元有志が神楽の奉納をしていたようです。一時期戦争によって中断していましたが昭和54年には「西尾山八幡神楽」として広島県無形民俗文化財に指定されるなど、活発な活動を続けています。
◎西尾山八幡神社 / 祭9月第三土曜日
◎宇佐八幡神社 / 祭10月第一土曜日

上河内神楽団

上河内神楽団は、明治の頃は本村神楽組として、旧本村地域唯一の神楽団として活動していました。その後、大正になって上河内八幡神社を中心とした地域の神楽団として現在に至っています。氏神社である上河内八幡神社例祭での、神楽の奉納をはじめ、県内各地で活発な活動を続けています。
◎(上河内)峠尻八幡神社 / 祭9月22日
◎明見神社 / 祭11月2日
◎大仙神社 / 祭11月2日

黒瀧神楽団

黒瀧神楽団は、古くから神楽の奉納は行なっていましたが、本格的な黒瀧神楽団としての活動は、明治の後期に始められ、戦争中一時中断していましたが、戦後すぐに再開され現在に至っています。毎年9月の西尾山八幡神社の例祭で神楽を奉納し10月には、黒瀧神社で奉納神楽を行っています。
◎西尾山八幡神社 / 祭9月第三土曜日
◎黒瀧神社 / 祭10月第四土曜日

桑田天使神楽団

桑田天使神楽団のある桑田の集落では、江戸時代後半には、神楽が奉納されていたという記録が残されており、かなり古くから神楽が行われていました。舞や奏楽のなかにも、石見六調子神楽の古い形を残しており、昭和29年には、「神降し」がいち早く広島県無形民俗文化財として指定を受けるなど、歴史のある神楽団です。
◎桑田八幡神社 / 祭9月最終日曜日 又は 10月第一日曜日
◎恵比寿・大黒社 / 祭11月中旬
◎明神社・天王社・三宝荒神社・降子社 / 祭11月第二土曜日

桑田天使神楽団

美土里町、北地域の天神社、天満宮は、凡そ五百年前に京都の北野天満宮の分社として開かれました。神楽団の結成はもっと後になりますが、古くから神社では神楽の奉納がされてきました。天神神楽団は、明治〜昭和の初め頃に最も盛んに活動しており、一時期戦争によって中断していましたが昭和48年に復活し、昭和54年には「西尾山八幡神楽」として広島県無形民俗文化財の指定を受けるなど、歴史のある神楽団です。
◎西尾山八幡神社 / 祭9月第三土曜日
◎天満宮 / 祭10月第二土曜日

青神楽団

青神楽団は、伝統的な石見六調子の神楽を舞い続け今に残している神楽団です。神楽団の歴史は古く、始まりは明らかではありませんが明治30年頃には活動していたようです。石見六調子の「神迎え」は、いちはやく昭和29年4月に広島県無形民俗文化財として指定を受けました。多くの神楽団が新作高田舞、新舞に移行するなか、此の伝統的な旧舞を守り伝えています。
◎川角山八幡神社 / 祭10月第二土曜日
◎薬師神社 / 祭隔年11月第二土曜日
◎(出店権現)伊勢神社 / 祭隔年11月第二土曜日

錦城神楽団

錦城神楽団の歴史は古く、江戸時代中期頃には川角山八幡神社に神楽を奉納していました。昭和10年には明治神宮及び靖国神社に神楽奉納している伝統ある神楽団です。江戸時代に伝えられた石見六調子の旧舞を継承するとともに、現在では八調子の新舞も演目に採り入れています。昭和54年には、「川角山八幡神楽」として広島県無形民俗文化財の指定を受けました。
◎川角山八幡神社 / 祭10月第二土曜日
◎荒神社 / 祭9月15日
◎金比羅神社 / 祭11月第二土曜日
◎恵比寿講 / 祭11月23日

美穂神楽団

美穂神楽団は、大正五年智教寺集落の若者が、犬伏舞子連として活動を始めました。昭和16年頃には、他の団体と合同して智教寺神楽団となり活動を続けてきましたが、戦後人数不足のため一時的に中断していました。その後、昭和38年に隣接の島根県瑞穂町と合流し、美土里町の「美」と、瑞穂町の「穂」をとって美穂神楽団として発足し、現在まで活動を続けています。
◎川角山八幡神社 / 祭10月第二土曜日
◎久喜八幡神社 / 祭10月第三土曜日
◎智教寺荒神社 / 祭10月第三土曜日
◎山神社 / 祭10月第三土曜日

塩瀬神楽団

塩瀬神楽団の歴史は古く、塩瀬八幡神社に神楽を奉納するために、氏子の有志が集まり活動が始められました。現在は、県内各地域で開催される神楽競演大会への出場をはじめ、学校や福祉施設への訪問を行っています。毎年塩瀬八幡神社秋季例祭で、神祇舞をはじめとした神楽を奉納しています。
◎塩瀬八幡神社 / 祭10月第二日曜日
 

神幸神楽団

神幸神楽団は、明治〜昭和の初め頃は、津間八幡神楽舞子連として、活動していました。その後神幸神楽団となって、昭和24年〜27年には、各地の競演大会で20回余りの優勝をかざるなど、現在の美土里神楽の名を知らしめる基礎となりました。昭和54年には、「津間八幡神楽」として広島県無形民俗文化財の指定を受けるなど、活発な活動を続けています。
◎神幸神社 / 祭10月第二土曜日
 

広森神楽団

広森神楽団の歴史は、正確な時期は分かりませんが、明治の頃から昭和の初め頃には、盛んに活動していたようです。戦争中は活動を中断していましたが、戦後間もなくして、町内でもいち早く活動を再開して、今日まで続いています。毎年9月に、広森神社の例祭で奉納神楽を行っている他、各地の神社で神楽を奉納しています。
◎広森神社・山中神社 / 祭10月第一土曜日
 

日吉神楽団

日吉神楽団は、明治〜大正の頃は中北地域の人達と一緒になって、山田組舞子連(やまだぐみまいこれん)として活動していました。昭和に入り、現在の日吉神楽団として戦争中も途絶える事無く活動してきました。昭和54年には、「西尾山八幡神楽」として広島県無形民俗文化財の指定を受けるなど、活発な活動を続けています。
◎西尾山八幡神社 / 祭9月第三土曜日
◎日吉山王神社 / 祭10月第二土曜日
◎若宮八幡神社 / 祭10月第二土曜日の翌日

日吉神楽団

横田神楽団
中北神楽団
上河内神楽団
黒瀧神楽団
桑田天使神楽団
天神神楽団
青神楽団
錦城神楽団
美穂神楽団
塩瀬神楽団
神幸神楽団
広森神楽団
日吉神楽団

昭和29年4月23日
  「青神楽の神迎え」 広島県無形民俗文化財 指定
  「桑田神楽の神降し」  広島県無形民俗文化財 指定
昭和54年3月26日
  「津間八幡神楽」 広島県無形民俗文化財 指定
  「西尾山八幡神楽」 広島県無形民俗文化財 指定
  「川角山八幡神楽」 広島県無形民俗文化財 指定


かむくら座

神楽資料展示室
神楽は深く知れば知るほど、楽しくなります。そこで神楽の衣裳や面などの展示とともに、歴史や伝統などをわかりやすく解説した「神楽資料館」をご用意しました。

神楽資料館の中には、いつでも神楽鑑賞の入門体験ができるように、小さな劇場「かむくら座」があります。ここでは美土里神楽のようすを迫力あるスクリーンで鑑賞でき、週末の夜には神楽の公開練習や、時には懐かしの寄席や映画など、幅広い演芸を楽しむことができます。







体験工房

千畳敷の広さにも及ぶ観客席「神楽ドーム」
屋根は東京ドームと同じ膜を張ったドーム式で、最大3千人(椅子席時)もの人々が快適に舞台を観賞することができます。
毎週末の定期公演をはじめ、神楽大会など一年を通して華麗な舞いをお楽しみください。また観客席としての利用のほか、
イベントや展示会など多彩な利用が可能です。


体験工房

創作室や実演室を備えた「体験工房」を用意しました。
神楽面の絵付けや、わら細工・竹細工などの体験を楽しむことができます。
(有料 10:00〜16:00)
※ 各工房は曜日別開催になっておりますので、事前にご確認ください。
またここは、地元13神楽団の活動内容や町内の観光スポットなどを詳しく紹介した「美土里情報館」にもなっています。





川口健治絵画館

神楽ドームにほど近い画廊は、神楽の絵がたのしめ、休憩スペースも。

川口健治プロフィール
昭和13年  山口県上関町生まれ
昭和35年  京都市立芸大卒
昭和46年  山口県美展 知事賞受賞
平成 2年  尾道四季展 金賞受賞
平成 5年  国際芸術文化賞受賞  
平成 6年  パリ国際展 グランプリ受賞
平成 8年  現代文化賞受賞
平成 9年  フランス市民芸術大賞展 グランプリ受賞 アルテック'97「欧日芸術振興賞」受賞
平成10年  アテネヴォーレス美術館賞受賞
       ロシアトレチャコフ美術館賞受賞
平成11年  最優秀イタリア文化賞受賞